前回は2021年介護福祉士国家試験を受けた経緯や勉強方法・費用について触れました。
今回は機能訓練指導員(柔道整復師)の私が感じた試験の違いや過去問を解いてみて感じことをお伝えしていきます。
これから介護福祉士の国家試験を受けてみようと思っている方に、どんな勉強方法が効率が良さそうか?についての考察もお伝えしていきます。
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介護福祉士国家試験の過去問ってどうなの?!
過去に国家試験を受けた人なら言うんです!
過去問やっとけば大丈夫!!
これはあながち間違えではないのですが、これは基礎知識+過去問を解いた周辺の理解度がベースにあり、基礎知識がなくて、過去数年分の過去問を解いただけではおそらく60%は厳しい印象です。
私自身、柔道整復師の国家資格を取得した上での基礎知識がありましたので、介護福祉士国家試験の出題項目である【からだの仕組み・医学的側面】の基礎知識はありました。
また、介護現場でも機能訓練指導員として介護計画書の周辺のポイントや管理職として介護保険の変わり目のポイントやケアマネージャー・他のサービス・地域包括支援センターのことなども大枠は理解していました。
その上で介護福祉士実務者研修を受講したことで【医療的ケア】についてもある程度理解していました。
そんなベースの知識から、まずは勉強する前に自分がどの程度できるか2020年の介護福祉士国家試験の過去問を解いてみたところ・・・
65%取れました!!
これはもう勉強しなくても良いのでは?!
とも思いましたが、内訳をみてみると障害分野が全くできていない・・・笑
はじめに過去問を解いてみて気付けました。
ここまででお伝えしたいのは過去問を解くことで自分の基礎知識、介護福祉士国家試験の全体像が見えるので、どこを重点的におさえるか?などの国家試験に向けての勉強の方向性が決まります。
機能訓練指導員である私の勉強の方向性
上記したように、私の場合は障害分野が全くと言っていいほど基礎知識がなく、しかし障害分野については複数問出題されるため
- 全体を浅く、キーワードなどを覚えること
- 障害分野は0ベースから網羅的に覚える
この方針で勉強をすれば80%以上は獲得できると考えていました。
その見通しが立った理由も、あえて最初に過去問を解くことで今の自分の実力を知ることができたからです。
なので、最初に自分がどんな努力をすれば合格できるか?という一点に集中することが最初の一歩になります。
この方針が決まった上で購入するテキストも決まりました。
基本的には要点を網羅的に抑えているが、文字だけでなくイラストからも頭に入るようなテキストにしようと決めていました。

この一冊は非常に良かったです。
正直最後に一問一答を購入したのは勉強する時間が余ったからで、この1冊で十分に80%超えはいけたと思います。
基礎知識の違いによってはもっと分厚いテキスト・問題集がセットになっているものをオススメしますが、私と同じような背景の方であれば十分だと思います。
12月の初旬には手元にあり、1月末の試験までの間で3回ほど読み返しました。
その中でスマホ上で解ける出題領域を絞った問題をスキマ時間に解き、理解度を上げていきました。
実際に普段から全く接することのなかった【洗濯の分野】は捨てましたが、それ以外はある程度自信を持って試験に臨みました。

実際の国家試験の傾向と過去問
そんなこんなで実際に国家試験を受けてみると、全体で125問中・・・
10〜15問は過去問をやっても解けないような問題が出てますね。
勉強したテキストによっても違うのでしょうが、自分の印象はこのぐらいです。
つまり、フルで勉強しても90%が限界だと実際に問題を解いてみて分かりました。
あと数ヶ月早く勉強をしても、違うテキストを数冊やってもこの10問ほどは解けなかったでしょう。
自己採点の結果はちょうど80%です。
つまり、2カ月の勉強によって15〜20%ほど伸び代があったということです。
それと、口腔ケアに関する出題も複数問ありました。
今回はコロナウイルスも蔓延したことから、感染症関連が複数問出ることも予想していましたが、実際のところは記憶にないぐらいの出題数でした。
むしろ口腔ケアの方が多く、この辺りの出題意図は予想できませんね。
ただ、介護報酬改正のポイントでも今回は口腔ケア・栄養は力を入れている様子が見受けられますのでそのときそのときの重点施策についてはより時間をかけても良いかもしれませんね。
もうこの介護福祉士の国家試験が人生最後の国家試験になると思いますのでブログに残します。
最後に、
これから試験を受けようと思っている方は、現在の自分の実力から、勉強する範囲を決めること・見通しを立てることが重要です!
特に基礎資格をベースに持っている方は知識に偏りがあるはずなので、最初に過去問を解いて欠けている部分、基礎知識がある部分と分けることで効率よく勉強できるはずです!
本日は以上とさせていただきます。