令和三年度介護保険法改定の中で、計画書の作成が必要な加算について、通所介護計画書にその旨を記載してあれば一体的に作成することが可能とありますが、皆さんはどのような認識を持っていますか?
私たちのデイサービスでもこれまで要介護の方は通所介護計画と興味関心チェックシート・生活機能チェックシートと個別機能訓練計画書を両面一枚で作成しており、
要支援の方は予防通所介護計画書と身体機能評価・運動器機能向上計画を同様に両面一枚で作成しておりました。
それが今回の介護報酬改定から業務効率を上げるという観点から計画書を一体的に作成することを認めるようになりましたが、これまでも一体的に計画書を作成していた私たちの観点から、どこがポイントか?についてお伝えしていきます。
運動・栄養・口腔計画書は一体的に作成することが望ましい?!
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まず厚労省から出されている参考様式をご覧ください。

これは運動・栄養・口腔が一体的になっている参考様式です。
通所介護計画書にも関連する記載は省略しているという前提で考えると、片面が介護計画書になるのでしょう。
ただ、この一体的な様式を使用するデイは全体の1%ほどでしょう。
なぜなら、栄養についての加算を算定している利用者自体の母数がまず少ないので、この3つを一体的に作成すること自体が稀なので。
令和三年度に新設された栄養アセスメント加算について触れた記事はこちら
大半のデイサービスは私たちのように、通所介護計画と合わせて個別機能訓練計画がセットになっていること。
その中でLIFEに提出する項目も抑えたフォーマットになっていれば、利用者から同意をいただくタイミングが一回で済みます。
口腔は比較的算定しているデイサービスも多いため、一体的に算定することも必要かもしれませんが、要点とすると
- LIFEに提出が必要な項目を抑えた上で一体的に作成すること
- 各加算ごとのモニタリングの時期を一体的にするオペレーションにした上で書式を一体化する
- 計画書作成・モニタリング・同意と全体の流れが効率化できるかの整理
ここを抑えていただいた上で計画書は一体化させることをオススメします!
というのも加算毎に居宅訪問が必要なモノもあれば、月に一度のスクリーニングだけで算定が可能な加算もあるため、一体化させることで居宅訪問が終わるまで待たなければならないという煩わしさが生じることがあります。
一体化された計画書が印刷されてしまえば同意をいただき、ケアマネージャーに報告するのも効率化されます。
語られていない部分で、各加算に関わる計画書を一体化させることで印刷するまでの流れを整理することが重要がということです!
計画書を一体化させたとして、アセスメントやモニタリングはどこに表記するのか?
まず、こちらの個別機能訓練計画書をご覧ください。

LIFEにも対応しているもので、先述した栄養・口腔と一体化したされた計画書とはボリュームが違いますね。
基本情報や健康状態は通所介護計画書の中に記載されていれば良いとして、
この工夫が必要となってくるのはモニタリング・アセスメントをどこに残すのか?

個別機能訓練加算であれば、この他に興味関心チェックシートと生活機能チェックシートがあります。
計画書上では必要ないが、記録としては必要で、私たちはこれまでこのモニタリング・アセスメントも計画書に記載できるような残し方をしていました。
これからの計画書計画書作成はLIFEの項目を抑え、自身の事業所で算定している加算を通所介護計画に一体的に盛り込むことと合わせて必須のモニタリニング・アセスメント項目も計画書とは分けて、一体的に管理することが望ましいと思われます。

通所介護計画と何の計画を一体的に作成しようか?
これは算定している加算によっても異なりますが、通所介護計画書と個別機能訓練計画書、個別入浴計画を一体的に作成することで効率化できると想定しています。
その上でおさらいですが、
- LIFEの提出項目から逆算して必要な項目を抑えること
- モニタリング・アセスメントも計画書作成時期に沿い、一体的に記録を残すこと
ここはデイサービスによって異なりますので、自分のデイサービスが算定している加算を選ぶと一体的になった様式が出てきてくれるシステムが出来ると嬉しいですね。
また、一体的に作成するってことは印刷するまでのフローがバラつきます。
という点から、タブレット上で計画書が仕上がり、電子サインができて、紙で出力することなく計画書の保管とケアマネージャー へのFAXができたらかなり効率的だな〜と思っています。
厚労省が介護現場の効率化を目指し、勤務表の統一化や届出書類の電子化と進めておりますが、効率化をするインパクトが大きいのは間違いなく計画書周辺です。
点数を増やしても、この計画書管理に関わる全体のフローが一体化・電子化できなければ加算の算定事業所は増えません。
効率化どころかLIFEに関わる加算は計画書自体を見直すことになってしまい逆効果です。
今後に期待でしょうか?!