デイサービスの業務の中で一番大変な事務作業ってなんでしょうか?
私個人としては計画書の管理サイクルをしっかりと回す業務が一番大変で且つ重要と思います。
令和三年度介護報酬改正に伴い、より計画書について求められる要点が増え、事務作業が増すことと思います。
そんな中で今回の記事では計画書の管理サイクルをいかに効率よく回すか?について記事にしてお伝えしていきます。
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デイサービスの計画書とは?!
通所介護計画書は大前提としてどんなデイサービスでも必要です。
利用者がデイサービスに通うニーズやご家族の希望・デイサービスに何を目的に来所されるか?
について担当するケアマネージャーのケアプラン・アセスメントを元にデイサービスとして計画を立てます。
計画なしにサービスを実施することはあり得ませんので、ここが一番最初に必要になる部分です。
この計画書に対して数ヶ月に一度、目標を見直したり、サービスの実施内容を見直したりしつつ、計画の同意をいただくというサイクルを回していますよね。
年々加算が増えてきたことによって、個別機能訓練計画・口腔・栄養改善計画や個別入浴計画書と、それぞれのデイサービスが実施しているサービスや取得している加算によって、計画書も一律ではなくなってきました。
今回の改正はプラスαで国の科学的介護を推進することで算定可能な加算も増えたため、計画書の内容を提出するプロセスも増えてきました。
そうなってくると、各計画書を一体的に作成することで、重複する項目や計画書の同意をいただくタイミングを一度で済ませることができるため、コンプライアンスを遵守しつつ、いかに効率よく運営するか?がポイントとなります。
計画書を一体的にするとどうなるの?

早速ですが、こちらは私のデイサービスで管理している個別機能訓練計画書の一部になります。
厚労省から参考様式が出ていますが、自分たちなりにどうすれば一番管理がシンプルになるか?
この様式では興味関心チェックシート・生活機能チェックシートが個別機能訓練計画書と一体的になっています。
計画書とアセスメント(評価に活用するシートが一体的)がセットとなっておりますので、運用が肝になります。
評価をする日と計画書の作成日など、もろもろの辻褄が合えばこの様式管理は非常に楽です。
ここまででお伝えしたいのでは、計画書を一体的にする=運用オペレーションをどうするか?が要ということです!
また、今回は短期・長期目標とプログラムの実施内容はICFコードにて入力をするプロセスが計画書の作成後にあります。
こちらも翌月10日までという基準も設けられているため、現在は遅延計画を提出することでLIFEへのデータ提出の遅れは認められていますが、この期間内に間に合うオペレーションを構築していかなければなりません。
皆さんのデイサービスではいかがでしょうか?

請求ソフトでの計画書作成の注意点?!
これからのLIFEの流れからも計画書関連の作成や評価項目の入力は請求ソフトに入力することで、LIFEに対してデータを出力し、LIFE上の記録も済まされるということがスタンダードになりそうです。
しかし、現段階ではそれを前提に進められるほど、請求側から吐き出したデータで全てが賄われるほどデータの連携ができておりません。
基本情報にしても、各種加算の記録にしてもいかにLIFEへのデータ出力をシームレスにするか?という点が請求ソフトとしては課題になるでしょう。
また、今回の記事からもわかるように、デイサービスごとに算定する加算が異なり、算定する加算が多ければ多いほどLIFE以前に計画書の管理サイクルを回すことに膨大な労力がかかります。
ですので、計画書や評価を入力し、用紙として出力が出来れば良いだけではなく、いかに個別性を持って一体的にカスタマイズができる仕様にするか?
ここもポイントになりますね。
正直、LIFEへのデータ出力が中途半端であれば、一度入力してしまったデータを複製できる仕様にLIFE側がなっていますので、あまり請求ソフトからLIFEにデータ出力ができることの恩恵はないかもしれません。
また、効率的に運用することと合わせて、計画書に記載されている内容やフィードバックを働く職員全体にいかに共有するか?
また、居宅の状況を抑える点が増えている中で、居宅に訪問しつつ記録が残せるタブレット・電子サインを可能にするシステム開発も現場を支援することに繋がることでしょう。
請求が出来て、グループ内でターミナル化しているだけでは付加価値となりませんね。
この辺りの請求ソフトの選別は年々厳しくなってくることと想定します。