機能訓練指導員と聞いてピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
少子高齢化とともに必要な役割を担ってくるのが機能訓練指導員です。まだまだ認知度は低いですが、これからの日本にとって必要な職業となるのでしょう。
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そこで今回は、機能訓練指導員である私が、仕事内容から役割までを徹底解説します。
誰でもスーッと読める内容になっていますので、ぜひ参考に読んでください!!
機能訓練指導員とはどんな仕事?

機能訓練指導員とは、介護保険法によって定められた職種のひとつです。介護施設を中心に利用者の方の身体や心身をケアする機能訓練を行うのが業務となります。
介護施設やデイサービスの利用者には、個人差で体の能力の低下や心身的なケアが必要な方がいます。その部分を配慮しつつ、利用者が身の回りの事を自分で出来るようにサポートするのが機能訓練指導員としての役目なのです。
機能訓練指導員は8つの仕事内容があり、国家資格が必要!

機能訓練指導員の仕事をする場合には国家資格が必要となります。また、機能訓練指導員とはあくまでも総称であり、下記の8つの国家資格を持っている方が認められているのです。
それぞれの介護施設によって、どの機能訓練指導員が必要のなのかを見定めてその国家資格を持った人材を採用している傾向にあります。
それでは機能訓練員として認められている国家資格はこちらになります。
- 看護師または准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- あん摩マッサージ指圧師
- 柔道整復師
- 鍼灸師
それでは、それぞれの機能訓練指導員としての役割を説明します。
看護師または准看護師
医療分野の国家資格となる看護師と准看護師の役目としては、高齢者の体調の管理や投薬する薬の管理、病気の予防や怪我の治療などを中心に従事します。やはり、歳を重ねるに連れて持病などや病気の発生が多くなるので、そのあたりを管理していく役目です。
理学療法士
理学療法士の役目としては、ケガや病気などで身体に障害のある方や障害になるおそれがある方に対して、座る、歩く、立つなどの普段の生活の中で基本動作となる部分を指導及びサポートします。
運動療法やリハビリ療法の専門家としてアドバイスやサポートするのは大きな任務となるのです。
作業療法士
理学療法士が体の動きに関するリハビリに対して、作業療法士は心のリハビリをサポートする役目を持っています。役目としては、入浴、食事、読書のサポートを行います。またレクリエーションなどを企画して、周りの利用者との関わりや心身のサポートをしていくのです。
言語聴覚士
主に言語に関する事で喋るなどのコミュニケーションが不得意な方に対して、言語訓練や言語の維持の機能訓練を行います。また、嚥下障害や口腔機能に対しての予防方法や機能回復を促進する役目も担います。
あん摩マッサージ指圧師
手技の技術で利用者の体の痛みや疲れを解消するのが、あん摩マッサージ指圧師の役割です。高齢者となると、体の痛みとして、肩が上がらないや膝が痛いなどが日常的になってきます。
そこで手技に磨きをかけたマッサージや指圧療法が役に立つのです。
柔道整復師
整骨院や接骨院で働いている方も多いですが、機能訓練指導員としても認められている資格のひとつです。役目としては、骨折、捻挫に打撲などのケアはもちろん、手技による体調の管理などの役目も担います。
鍼灸師
平成30年より機能訓練指導員として認められました。但し上記資格者と半年間ともに実務を経験する必要があります。
役目としては、利用者の体調不良や痛みに対して緩和する役目として鍼灸師による治療が大きな役割として期待されています。
機能訓練指導員が活躍できる施設・職場は?

それでは、機能訓練指導員の仕事や資格がわかった所で、次に活躍できる施設や職場を紹介します。
大きく分けると2つになります。
- 介護福祉施設
- 要介護者向けの医療施設
どんな施設なのか詳しく紹介します。
介護福祉施設
介護福祉施設とは一般的には下記の施設をいいます。
- 老人デイサービスセンター
- 老人短期入所施設
- 養護老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
- 軽費老人ホーム
- 老人福祉センター
- 老人介護支援センター
これらの施設によって必要な機能訓練員としてどの国家資格を持った方が必要かによりますが、必ず一人は必要となります。
要介護者向けの医療施設
比較的に要重度者にむけた医療施設や介護施設でも機能訓練員の活躍が必要とされています。介護が必要な患者さんも多く、その患者さんに対して病気回復後に家に帰った際に普段の生活ができるように機能訓練が必要なのです。
まとめ:私の機能訓練指導員の必要性についての考え
機能訓練指導員は身体の面や心のケアの面でとても重要な役割があると私は思っています。私としてはその重要性を世間に広め、よりよい暮らしを老若男女の方に携わってもらいたく活動しています。
介護業界は、まだまだ問題が山積みになっています。少しずつですが、情報を発信して高齢者が介護施設で満足し、若者が活気あふれる職場となるようにしていきたいと思っています。