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今回は個別機能訓練加算と繋がりがある居宅訪問についてです。
本記事は、これから機能訓練士になる方や、居宅訪問について知識を深めたい方、さらに通所介護における個別機能訓練加算を算定する際に必要な居宅訪問について知りたい方に向けた記事となっております。
その他にも、居宅訪問の基礎について知りたい方にも有益な情報になると自負しております。
この記事を読むことで居宅訪問の知識のみならず、機能訓練士の仕事に今以上に誇り・自信を持って取り組むことが出来ると考えています。
では、早速本題に移っていきたいと思います。
デイサービスにおける居宅訪問とは?
まずは居宅訪問の基礎について解説してきたいと思います。
居宅訪問とは、リハビリの専門職が利用者様の自宅へ訪問し、自宅での生活状況や環境を確認すること。
さらに必要に応じで福祉用具の提案や環境設定の提案をします。また、ご家族(他、介護者)に対し介助方法の助言を行うことです。
居宅訪問の必要性

上記の内容に加え、居宅訪問の結果も含め、機能訓練の計画書を作成しリハビリメニューを提案することが重要です。
リハビリメニューを提案するためには、その対象者の隠れた背景を知っておくのと知らないとでは大きな差が生まれます。
これは知り合いから聞いた話ですが、お風呂に入る対象者がいた。
施設の担当からそれは訓練でしょ加算の内容に含めなさいと指摘を受けた。
しかし、その人にとっては当たり前に出来ることであって、まったく困っていない。
また、誰の手も借りず一人で普通に入浴をしている。
私の考えとしては、困ってもいない、ただしている動作なのに対し加算に含めなさいというのは、見当違いも甚だしいと思います。
それなら、その人をただ呼んで歩いてきたから、「はい!歩行練習しました!加算とります!」というのと同じではないでしょうか?
どこかの詐欺集団かな?
機能訓練士の役割がそれで良いのでしょうか?
話は戻りますが、「百聞は一見にしがず」ということわざがあるように、利用者様や他職種からの聞いた情報のみでは想像出来ない部分や、思いもつかなかった問題点の発見が多くあります。
そのため、居宅訪問は利用者様の予後予測に関わる大変重要な仕事の一つなのです。
居宅訪問のキーとなる部分の共有

今まで述べたなかで、居宅訪問がどれだけ重要なのかは分かって頂けたのではないでしょうか?
しかし、もちろんのこと、ただ訪問するだけで良いわけではありません。
そこで、居宅訪問で行う仕事内容について共有出来ればと思います。
これから紹介する内容は、私が実際に行っている内容になります。
他の方と異なる点もあるかとは思いますが、是非コメント頂き、私も勉強させて頂きとい思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。
大まかにはこの3点は必ず行うようにしています。
・自宅や通所介護以外で行っている事の確認と提案
→高齢者が増える中、まだまだ、これからも元気に施設に入らず自分らしく自宅で生活していくためには、自分の身の回りの事はできる限り自分でケア出来るようになるのが大きな目的ではないでしょうか?
自宅内の導線や良く行う動作等しっかりと確認できるチャンスです。利用者さんの為にも細かく把握しておくことをオススメします。
・ 直近 3 カ月の生活確認。スケジュールの聴取
→自宅訪問させて頂くと、ご家族の方や独居の方であれば、近隣住民の方に利用者の生活の様子を聴取するのも良いでしょう!
※近隣住民の方に聴取する際には、初対面の方に細かく聞かれるとご迷惑になることもありますので控えめにした方が無難ですね。
・ 自宅周辺の社会資源の確認、発掘
→よくある例として散歩をしている方であれば、道の確認、障害物の確認等、一緒に散歩してみるのもいいでしょう!
また、対象者が通っている場所や地域の役員等把握しどのような人達とコミュニティがあるか把握すると良いでしょう。
先行研究によると、コミュニティと脳の大きさは比例するといった報告もあり、コミュ二ティを保ち続けることで良い方向に進むのではないでしょうか。
機能訓練指導員の強みとは

私が考える機能訓練士の強みは、予後予測が出来ることだと思います。
その対象者の環境、状況、疾患等からどのような経過をたどるのか、それを予防するためには何が必要なのかを考え対象者に提供出来る点だと考えています。
しかし、間違えて欲しくないのは、自意識過剰になることです。
これは大きな間違いで、あなたが素晴らしいのではなく、いままでの先人が築いた医学的情報があり、それを学べる環境があるからこそなし得た技術であることを肝に命じることです。
鼻高になるず、姿勢を低く保ち淡々と周りに感謝し続けることを忘れないことです。
まとめ、計画書に反映させよう!
本記事は、居宅訪問についてフォーカスしてお伝えしました。
是非、居宅訪問に行く機会があれば、この記事を頭の片隅に置いて頂けたら非常にうれしいです。
最後は厳しい事を言いましたが、目の前の利用者様、またその家族のことを第一に考え、自分の家族だったらと親身に考えて欲しいと思いこの記事を書きました。
最後に、居宅訪問は行ったら終わりではなく、しっかりと計画書と機能訓練に反映するところまで行いましょう。
加えてしっかりとした書類を作成し、私達の職域を認めてもらいましょう♪