デイサービスの機能訓練指導員

デイサービスの機能訓練は機能分化される

今回は介護保険→デイサービスにおけるリハビリにあたる機能訓練について掘り下げてお話をしていきたいと思います。

機能訓練についてのおさらいはこちらをご覧ください。

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今回の内容は機能訓練って言葉は漠然としていて、器具をウリにするのか?職種の配置をウリにするのか?

などと漠然としていながら複雑な状況にありますので、機能訓練といったらどんなポイントを注視すれば良いのか?

その中でも期待される特色が利用者様の状況によっても異なる必然性についても合わせてお伝えしていきたいと思います。

機能訓練の時間や内容は?

主にご利用者様が期待される機能訓練という専門職の関わりは個別機能訓練加算Ⅱにあたります。

サービスの満足度に直接的に関わる定義はございません。

どちらかというと目標・評価・計画との整合性など事業所側の目線では満足度を追求することと並行して加算をいただくことに必要な業務量が多いわりに点数が低い印象です。

満足度を追求する部分おいて利用者目線で確認する点としては

  • どんな専門性を持った職種が機能訓練指導員として配置されているか?
  • 個別性や関わっていただける時間はどの程度あるか?
  • デイサービスの環境(リハビリ器具などの充実具合)はどうか?

端的にお伝えするとこの辺りかと思います。

当たり前の部分ですが、同じ個別機能訓練加算を算定していてもこれら基本的な職種の配置・個別性・器具など環境面においてもかなり差が開いている印象です。

※個別機能訓練加算Ⅰについては機能訓練指導員の直接的な関わりを必須としないため、注視する加算は個別機能訓練加算Ⅱです。

利用者様によっては、特定疾患から介護保険の二号被保険者の方や整形疾患から介護認定を受けた方、予防を目的に事業対象者の認定を受けた方と状況は様々ですので、自身の状況に合わせてデイサービスを選ぶことをオススメします。

退院直後で専門職の個別性を重視した機能訓練に注力したデイサービスに通い続けるのでなく、次回の更新で介護度が軽度化してきたら、またその段階に合ったデイサービスに切り替えていくべきです。

一つのデイサービスで職員・利用者様と関係性が出来てきて離れにくいのはわかりますが事業者の目線ではデイサービス毎に機能訓練を機能分化させ、この状態の利用者様にはこの機能訓練ができるこのデイサービスがオススメです!と明快に言えるようになることが望ましいです。

利用者様を預かるレスパイトや、とりあえず運動が出来るということの優位性はどんどん低くなっています。

また、地域で店舗展開をしている組織であれば同じコンセプトのデイサービスでなく違った機能を持ったデイサービスを展開するほうが組織としてのサービスの厚みがでます。

デイサービスに通われる方は年々軽度化しています。

ですので、介護の質で差をつけること以上にデイサービスは機能訓練で差をつけることが在宅生活を続ける上で地域に必要とされるはずです。(誤解のないように、介護の質を求める利用者は他の複合サービスを必要とされる可能性が高く、他サービスも充実してきている状況のためです)

デイケアをデイサービスにした場合

例としてご紹介をしたいのは、医療職種の配置が必須なデイケア(通所リハビリテーション)をデイサービスとして見た場合はどうでしょうか?

デイサービスとデイケア の違いはこちらから

細かなルール上の違いはありますが、配置としてはPT・OT・STが配置されていて病院が後ろ盾にあって充実したイメージではないでしょうか?

それでは、デイサービスでPTなどの職種がいる例って現代においては珍しいでしょうか・・・?

正直、これらの職種がいることって珍しくないですよね?

むしろデイケア だと主治医の意見書をもらったり、サービスを使うまでのハードルが高く、若干デイサービスよりも割高です。

ですので、医療職種の配置が強みにならない以上、デイサービスに対するデイケアの優位性は崩れているのが現代です。

ただ、デイケアのようなデイサービスはまだまだ地域に多くはありませんので、退院直後の方・二号被保険者の方に選ばれるようなコンセプト作りはといったサービス構築には未だ未だ優位性があると思います。

ここでお伝えしたいのは、サービスの種類や職種の配置は選択する要因ではあっても強みにはなり得なくなっているということです。

どんな状況の方にどんな価値提供(今回は機能訓練)ができるか?で勝負するほかありませんよね?ということです。

デイサービスを機能分化させることの重要性

ここまでで、なんでもやりますは特色が薄れるため選ばれにくい、この人が好きだから選ばれている状況なども横行していると思います。

店舗展開されているのであれば、なんでもやりますというデイサービスを特色ごとに機能分化させることが組織のサービスの厚みが増すということもお伝えさせていただきました。

アットホームなデイサービス、機能訓練特化型のデイサービスなどこれらは特色で合っても強みにはなりません。

職種も器具も同じです。

デイサービス毎にどんな利用者様にどんな価値提供が出来るか?で差別化をし、組織であればこのコンセプト毎に機能分化をさせ、厚みを増すことが強みとなります。

今の稼働率が維持できているのは既存の利用者様・地域のケアマネージャーと関係性が出来ているから定着しているだけではないでしょうか?

世代が変わっても生き残れますか?

一つのサービスに依存せず、機能分化をさせる重要性をこの機に振り返っていただければ幸いです。

機能分化させていればニーズが合わなくなったサービスの見直しも部分的に可能です。

機能分化させるほどのスケールを持った組織はそういう面で有利です。

零細事業所は地域の中で利用者様のニーズの隙間、ポジショニングを考えることが大切になります。

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