仕事柄、病院の療法士さんや接骨院から転職してきた柔道整復師、看護業務の傍らで機能訓練の業務に携わっている方、たくさん見受けます。
私自身も機能訓練指導員兼デイサービスの管理者として、機能訓練を実施し、実地指導にも立ち会います。
また、加算だけでは正直人件費が賄えても毎年毎年昇給してあげられるほどの活躍は望めません。
一体どんな認識を持った機能訓練指導員がこれから必要なんだろう?!
と考えた際に必要と思われるポイントを今回はお伝えしていきたいと思います。
LINEではデイサービス運営での情報共有全般(資料などのデータ類も含む)、事業所の実利に繋がるような情報共有や企業・サービスの紹介、セミナーや見学・職員様向けの勉強会などをでディスカウントさせていただく情報の配信も想定しております。
※どなたが加入しているかなどの参加者の情報は分からないようになっております!

機能訓練指導員の業務範囲は?!
届け出・基準上では加算を取らなくてもデイサービスには常勤で1名以上の配置が必要です。
詳しくはこちらをご参照ください
一般的に利用者さんがいない時間は送迎・書類の作成業務が主となります。
利用者さんがいる時間は主に個別機能訓練加算の取得に関わる動きがメインとなるでしょう。
注意点としては
個別や小集団で関わり個別機能訓練Ⅱを算定する日は個別機能訓練加算Ⅰを算定する機能訓練指導員にはなりえません。
つまり、個別機能訓練加算Ⅰまたは個別機能訓練加算Ⅱの要因として利用者様に携わるかはその日によっても異なります。
計画に合わせた実施内容が決まっていますので、その方毎に計画されている機能訓練を提供していくことが一般的かと思います。
また、月ごとの業務としては利用者さんの評価・モニタリング・居宅訪問も必須となりますのでこちらも日常業務に加わってくることかと思います。
ここまでが一般的な業務となるでしょうか?
機能訓練指導員として役立つポイントは?!
これ、現場に入って気づくことだと思いますが基本的にリハビリや機能訓練指導員の専門家としての知識や技術が大切でないとは言いません。
しかし、デイサービスで実施する機能訓練ってケアマネージャーのケアプランを元にアセスメントし、作成します。
デイサービスが主ではないのです。
- ケアマネージャーが作成したケアプランの読み取り
- 一人の利用者さんについて、本人や家族の要望や病歴、ADL・IADLの困りごとを把握
その上で機能訓練指導員として何に困ってデイサービスに通おうと思っているかを理解することが大切です。
途中から関わる利用者さんであったり、ある程度一日の流れが出来ているデイサービスでは機能訓練をこなすことが仕事になってしまいがちです。
ですので、大切なのでもう一度言いますが【ケアプランを読み取り、利用者・家族がデイサービスに期待するニーズを理解すること
】が当たり前ですが大切です。
私は柔道整復師ですが、機能訓練指導員として働く資格はあるのに専門学校ではこういった観点を学べませんでした。
ですので今回の記事が機能訓練指導員として働くことを考えている方のお役に少しでも立てばと考えています。
補足として、
例えば脳梗塞の後遺症で麻痺がある方の歩行訓練・階段昇降の機能訓練をする際に専門家としてどこに注意をし、アドバイスをしたらいいか分かりません。という状態は決してよくありません。
実際に向き合う利用者さんの症状をケアプラン・困りごとの範囲まで掘り下げて、歩行の際の注意点やポイントを勉強するのが実践的で効率が良いと思っています。
幅広く勉強することは良いことですが、限られた時間の中で勉強するにはケアプランまで掘り下げた上でケーススタデイーをすることをオススメ
します。

勉強するポイントを抑えることが自身のキャリアアップにも繋がる
私は柔道整復師ですが、この在宅・デイサービス現場に身を置くことで選択の幅や視野が拡がると実感しております。
拡がるかどうかは何を学ぶか次第です。
ここについては接骨院も同じですが、スペシャリストとして極めていくニュアンスよりも在宅とは何か?ケアマネージャーが何を持ってケアプランを作成しているのか?医療から在宅、ターミナルと自分が携わっているデイサービスの機能訓練指導員としての視野に止まることなく、視野を拡げることが大切です。
ここを学ぶことで医療・介護の他サービスへの理解が増すだけでなく、自身の可能性も拡がります。
機能訓練指導員として入社したけど、管理者向けの方もいれば、ケアマネージャーの特性に合う方もいるかもしれません。
そういった観点からも視野を拡げて自分たちに何が求められているか?
はケアにもプラスに働き、結果的に自身に返ってくることだと実感しています。
また、機能訓練指導員を雇用する組織や先輩の方は当然教育をされていると思いますが、機能訓練のやり方や手技などに偏らず、上位のケアプランの読み取り方や計画書の目標の立て方など、一人の利用者さんを追って関わり方を教えてあげてみてください。
今回は機能訓練指導員になる上で勉強すると役立つポイントということでお伝えさせていただきました。
何を勉強すればいいか?
自分はこの先機能訓練指導員としてどうしていきたいか?
そんな方は是非参考にしてみてください^^