私の事業所では個別機能訓練計画書を作成し、生活機能向上連携加算まで算定しています。
地域において、生活機能向上連携加算を算定しているデイサービスは数事業所ほどかと思います。
そんな私のデイサービスでは病院の療法士さんにアセスメントをしていただくために計画書を作成し、流れを回していくサイクルが早くなります。
今回の記事では個別機能訓練加算の作成者と実施者、ポイントについてお伝えしていきます。
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個別機能訓練計画書は誰が作るのがいいの?
皆さんの施設ではどなたが機能訓練にまつわる計画書を作っていますか?
所長さん?相談員さん?機能訓練指導員さん?
ケースバイケースかと思いますが、オススメするのは特に個別機能訓練加算においては、機能訓練を実施する、機能訓練の実施状況を把握している職員が作成することが望ましい
です。
介護計画書を作成する流れで、個別機能訓練計画書を作成するのも想定できますが、個別機能訓練計画書については短期目標・長期目標についての見直し→実施内容の見直す必要があります。
加算をいただいている以上当然ではありますが、介護計画書の内容よりも細かくチェックを求められます。
ですので、個別機能訓練計画書については実際の機能訓練にかかわり、評価(モニタリング)を実施している職員が作成、ケアマネージャーからの問い合わせについても個別機能訓練については問い合わせ担当を分けるレベルで管理することが望ましいです。

個別機能訓練内容の実態は?
個別機能訓練加算はⅠとⅡがあり、それぞれ目的が異なります。
デイサービスとして考えたときにはどうでしょうか?!
人員基準を整え、その上でそれぞれの目的に沿った計画・目標・実施内容を決めます。
ここでポイントです!!
実施内容はどうに決めますか?
- デイサービス側で5つぐらいの項目があり、その内容に合わせたグルーピングをする。
- 利用者さん毎のニーズに合わせたプログラムを作成する。
おそらく大半はこの流れのどちらかかと思いますが、機能訓練指導員の配置の大半は看護師(全国平均では)になりますので、前者のデイサービス側で決めたプログラムに実施内容を当てはめるケースが多いのではないでしょうか?
そうなってくると次に考えなければいけないのは、加算を算定してまで実施するほどの内容か?という点です。
特に既存のデイサービスが新たに個別機能訓練加算を算定する場合は、この新たに担当者会議のタイミングに合わせて説明・同意が必要になりますので、途中から算定する場合はより個別機能訓練加算を算定することが利用者にとってどんな価値があるか?
を説明しなければなりません。
つまり、レクリエーションの延長で実施している体操などでは変化がつけにくく、途中からでは算定が難しいはずです。
整理すると、
デイサービスで出来るプログラムの中から目標毎にグルーピングする場合は、そのプログラム自体を定期的に見直すことが望ましいです。
かといって、一人ひとりの方に合わせた機能訓練の内容を提供できるほどデイサービスに機能訓練指導員が充実しているわけではありませんので、配置をしっかりとできている事業所はそこをウリにできるかもしれませんね。

まとめ
デイサービスで個別機能訓練加算を算定する上でキーワードがいくつかあります。
一般的に検索して出てくる法令部分は前提として、
- 誰が作るのが業務上で望ましいか?
- 実施内容は何を持って決めるか?
- 評価・目標の見直しと実施内容の見直し
この辺りをしっかりと抑えないと、表面上は加算を算定できても後にツケが回ってきます。
私の関係先のデイサービスでは、利用者全員に対して個別で介護整体を実施している事業所があります。
加算をいただく上での満足度や価値は満たすことが出来ると思いますが、プラスαで計画書作成業務との整合性を取らなければなりません。
それにはケアマネージャーがどんな目的でケアプランを作成しているか?デイサービスはそこから何を期待されているか?その上で計画→目標や実施内容と決まってくるわけですので、上位の業務であるケアマネージャーがどんな意図をもってケアプランを作成しているかまで理解することが望ましいです。ここはハッキリ言って機能訓練のノウハウ以上に大切なポイントです!
正確に実態が伴っているのは難しいと思いますが、こういった流れがあることを理解しているかしていないか?がまずは重要になります。
引き続き、検索しても出てこないような記事を執筆していきたいと思います。