
機能訓練指導員のお仕事内容や加算については多く記述もありますが、今回は実際機能訓練指導員として働くにあたり、どんなスキルが必要なのかをお話させていただきます。
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私が仕事をする中で必要だと思われることを書いていきますので、必ずしも全てが正しいというわけではありませんが、少なくともあったほうが良いと思うスキルだと思います。
機能訓練指導員とは
今まで私のブログをご覧頂ける方はご存じかと思いますが、初めて見て頂く方の為に復習をしておきたいと思います。
機能訓練指導員とは介護保険法によって定めらている、リハビリ分野の職種になります。主に介護分野において近年非常に注目されてきており需要の高い仕事になってきました。
機能訓練指導員と言う資格はなく、以下の資格取得が必要になります。
- 看護師・准看護師(RN・LPN)
- 理学療法士(PT)
- 作業療法士(OT)
- 言語聴覚士(ST)
- 柔道整復師
- あん摩マッサージ指圧師
- 鍼灸師
上記の資格を取得することにより、主に介護施設において機能訓練指導員として勤務可能となります。
是非、機能訓練指導員について他の記事も参考にしてみてくださいね。
機能訓練のノウハウを習得、実践できる!

機能訓練指導員のお仕事は色々ありますが、主なものを簡単に申し上げると、以下のような感じです。
- ご利用者さまの身体状況や残存機能を把握し、必要な機能訓練プランを考案し、指導する
- 危機管理やご利用者さまの体調管理を行いながら、安全に機能訓練を実施できる
- 個別、集団での体操を提供できる
- 個別機能訓練計画書などの資料作成
- 定期的な運動評価、プランや計画書の見直し、運動の記録など継続的な業務の遂行
機能訓練指導員としてざっと思いつくことでこれぐらいの仕事があります。
さらにどの仕事にも当たるかも知れませんが、計画書作成やさらに施設のイベントの際などパソコンを触れるようになると仕事スピードも格段に向上します。
是非、パソコンが苦手な方でもエクセル・ワード・パワポぐらいは操作できるようにしておけば良いかと思います。特に重要な事としては、ご利用者さまに対して正しい機能訓練を提供できるスキルが必要となりますね。
事務処理能力

機能訓練のお仕事と聞くと、身体能力を向上させ、在宅生活の質を向上させるための運動を提供するというイメージがあるかもしれません。(それだけなら良いんですけどね笑)
しかしそれだけではなく、計画書の作成や日々の記録、運動評価の記録など、パソコンで処理しなければならない業務もたくさんあります。そしてそれらをきちんと管理し、いつでも見られるように保管していなければなりません。
また複数名機能訓練指導員がいれば、ご利用者さまの情報共有のための資料作りなども欠かせませんね。
再度お伝えしますがこのように、運動を指導するだけでなく、パソコンをある程度使えないといけないし、時には事務員さんのように事務的な仕事もあるので、事務処理をこなせるスキルも多少必要だと思います。
他職種や施設外の人と連携を図れる能力

訓練するにあたり、機能訓練指導員が直接訓練に関与せず、機能訓練指導員が介護職の人に対して指導を行った内容を利用者に訓練を実施することが場合があります。そのような時には、介護職の人に訓練を指導しなければならないため、分かりやすく伝えるスキルが必要になります。
また、機能訓練指導員は、ケアマネジャーや地域包括センターの職員、他施設の職員、病院のリハビリ担当の先生など、多くの人と接する機会があります。そこで、ご利用者さまの情報の共有や交換、市町村での介護福祉事業への参加、地域ケア会議への参加など施設外での業務もあります。
その際には、ご利用者さまや地域貢献のため、自分が勤める施設の顔として施設外の人たちと協力し連携していくスキルが必要です。
高齢者を尊重する接遇力

残念ながら、職員がご利用者さまに子供に接するような話し方や、横柄な態度で接する場面を見ることがあります。
例え認知症状があり、今が混乱し分からなくなっておられるかもしれませんが、そのような方たちでも、昔は良いことも辛いことも私たちには想像もつかないくらいたくさんの経験をされ、人生を一生懸命生きてこられた大大大先輩です。
そう考えると自ずと尊敬の念を抱かずにはいられません。
私も仕事をしていてまだまだ出来ていないことも多いですが、常にご利用者さまを尊重し、より良いサービスを提供できるよう心がけています。
機能訓練指導員のみならず、介護に携わる人は高齢者を尊重する接遇力が必要不可欠ではないでしょうか。
1番大切なのはコミュニケーション力!

機能訓練指導員のみならず、社会人として最も大切なのはコミュニケーション力ではないでしょうか。
パソコンのみで出来るお仕事、物を作るお仕事など、一見人と関わらずとも仕事が出来るような職種もあるかと思いますが、それでも一人では出来ないはずです。
ましてや機能訓練指導員を含め、介護福祉に携わる私たちのお仕事は、高齢者という人生の大大大先輩方が相手です。
友達へのような話し方や横柄な態度は、すぐに見破られてしまいます。
先ほども述べましたが、高齢者の方を敬い、愛情をもって丁寧にお話することが1番大切、かつスムーズに仕事をすすめていく方法だと思います。
しかしあまりに丁寧になり過ぎて堅苦しくなっては、自分も高齢者の方も息が詰まります。
高齢者施設へ来られる方は、自分の話も聞いて欲しいし、楽しい会話もしたいと思われている方が多いと思います。
敬意をはらい傾聴する姿勢で接しつつ、程よい親近感が持てるコミュニケーション力が必要ですね。
また、同じ機能訓練指導員同士、職場の同僚とのコミュニケーションが大切だということは言うまでもありません。
職場内でのコミュニケーションが円滑だと、人間関係も良好になり、仕事もはかどるのはもちろん、利用者の方にもより良いサービスが提供できるはずです。
まとめ
色々なご意見もあるかと思いますが、今回は私が機能訓練の仕事をしていく中で、必要だと思う部分を書かせていただきました。
人には得手不得手があり、全て完璧にこなすことは困難だと思います。私も偉そうなことを書かせていただきましたが、まだまだ勉強中です。
幸い私の職場では複数名機能訓練指導員がおり、彼らからたくさんの事を教えてもらい、フォローしてもらっています。(恵まれた環境です)
資格をとってすぐに機能訓練指導員の道を歩まれる方もおられると思いますが、他の仕事を経験されて機能訓練指導員になられる方が多いと思います。ぜひ今までの経験を活かし武器としつつ、さらなるスキルアップを図っていただきたいと思います。
今後とも私も精進します!
今回も見て頂きありがとうございます。
もし、こんな資格を持っているけど何か生かせないかな等、コメント頂ければと思います。
Twitterの方でも受け付けています。笑
最初にもお伝えした通り私の考えや知識が全てではありません。
少しでも多くの方と正しい情報共有を行い勉強させて頂ければと思います。