今回は女性の柔道整復師に向けて、新卒でデイサービスに入職した柔道整復師の女性が5年間は機能訓練指導員として勤務し、昨年2019年のケアマネージャーの国家試験に合格した彼女の話をお伝えしたいと思います。
なかなか柔道整復師→ケアマネージャーになった話は聞けないと思いますので、私がインタビューした内容を、皆さんの関心に合わせてお話ができればと考えています。
ケアマネージャーについてはこちらをご参照ください。
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柔道整復師を取得してなんで介護業界に入ったの?
学生時代に先輩の症例発表会で介護保険分野で働いている先輩の話を聞いて関心を持ったということ。
あ、ちなみにこれは私が卒業生として話しました笑
話としては【団塊世代に向けた国内最大級規の次世代型のデイサービスで柔道整復師がどうに働いているか?!】でした。
まあ内容は別として、これまでは柔整を取得したら接骨院か整形外科への就職がメインで、介護保険施設は選択肢にない中でこの説明会がきっかけで介護業界に興味を持ち入職を決めた。
これはあるあるじゃないですか?
柔整の学校では2種類の学生が多いと思います。
- 高校を卒業したての新卒
- 社会人経験がある既卒

2の社会人経験がある方はある程度資格を取得した後の働き方を想定して入学するケースが多く、1の新卒はなんとなくトレーナー活動をしたい・大学よりも試験の時期が早いし、偏差値自体も高くなく受かりやすいということ・家が接骨院という理由から柔整の学校に入学した人も少なからずいると思います。(全体とは言いませんよ笑)
今回ケアマネージャーに合格した彼女も1の新卒で入学した一人でした。
この話を聞いて、教育課程の中で介護現場の機能訓練指導員という過程もないので改めて知る機会がないんだな〜と感じました。
入社してからの5年間
彼女は2つのデイサービスを経験しました。
1つ目は私が務める大規模なデイサービス。
2年後に現在も勤務にあたる30名ほどの規模のデイサービスです。
基本的には介護業務のフォローと機能訓練指導員としての業務です。
介護業務のフォローは送迎と昼食の配膳などのお仕事です。
機能訓練指導員業務は機能訓練加算に関わる業務全般です。
(詳しくはこちらをご参照ください)
そして介護現場で実務年数を伴い昨年2019年にケアマネージャーの国家試験を受験しました。
試験は柔整と比べてどうだったか?!
結論からお伝えすると柔整の国家試験よりも難易度は低かったという話がお聞きでしました。(これは彼女の主観になります笑)
柔整も現役で合格した彼女の生の声としてはケアマネージャーの筆記試験で3科目あるようです。
- 現況する科目の範囲が柔整に比べて少ないこと
- 保険医療サービスという科目が柔整の一般臨床の分野に近いこと
- 実務の中で介護計画書の作成をしていることから介護保険の流れにも携わっていたこと
以上の理由から難易度が低かったということです。
接骨院系に入社するとおそらく学生時代に勉強した一般臨床に関わることは少ないと思いますが、デイサービスでは利用者の方々は何かしらの既往歴がありますので、なんとなくでも疾患について学んだことは活かされました。
そして、彼女の話からケアマネージャーを受験する際には学生時代に勉強したことが活かされる!!
これは私自身も新鮮な情報でした。
これから何を目指すの?!
ケアマネージャーを取得し、この4月からはケアマネージャーの業務にも携わるが機能訓練指導員としても兼務をしたいとのことです。
まずは基礎資格が柔道整復師(機能訓練指導員)のケアマネージャーとして経験を積み、その上で次のステップを考えたいということです。
ケアマネージャーは基礎資格によっても特性が違く、介護系・生活相談員系の基礎資格が多く、次に看護師、最後に機能訓練職種という順です。
プラスαで柔整っていうとかなり少ないですね笑
そこの感覚を掴んだ上でケアマネージャーの次のステップとして主任ケアマネが控えています。

これも実務年数が必要です。
そして、ケアマネージャーの在籍する居宅介護支援事業所を開設する上でも必須になる方針が出されています。
次回改正では見送りとなりましたが、加算を取る上でも必要な資格になります。
どこかに務めるにしても待遇面でも優遇されるのは間違えありません。
実は彼女自身、旦那さんも柔道整復師で、遠くない将来に開業も見越しているようです。
そこで接骨院で診られる症状でない高齢者の方が増え、デイサービス展開も考えたときに合わせて居宅支援事業所の開設も見越しているようです。
この要支援・事業対象者の方の担当(ケアプラン)ってケアマネージャーはやりたがらないんですよね。(理由は長くなるので今回は省略します)
ただ、自分の接骨院に通っていた患者様を自分が担当でケアプランも作成し、自分たちのデイサービスに通っていただく流れを作る。
これは高齢者の患者様を自院のサービスに繋げる上では一つの形になるかもしれませんね!
今回は新卒の柔道整復師が介護保険分野を選び、ストレートでケアマネージャーの資格を取得した経緯や働き方について触れさせていただきました。
なぜ介護保険分野を推しているのか?
単純に伸び代がある分野なわりに柔整の教育課程で知ることが少ないからです。
特に上記させていただいた新卒の学生は業界のこともわからず、なんとなく入学した子も多く(私もその一人です笑)、就職してみたら違ったという声も多く聞こえます。
特に女性はライフステージによって働き方も変化します。
介護保険分野で活躍できる幅はどんどん拡がっていますので定期的に記事を更新していきます。