今回の記事では介護現場やデイサービスで働く職員が職場を選ぶ際にあまり気にしていないかもしれない資格手当てについて触れていきます。
というのも私自身、職場を選ぶ際に注意を払っていたのは給与については、基本給が高いか?ボーナスが出るか?または年間の所得がどのぐらいか?という点を意識的に見ていました。
もちろん給与だけでなく、働きやすそうか?職場への通勤距離や休みの取りやすさなども重視していました。
今回は給与の中でも10年働いてきたけど組織によってかなりバラつきがあるな〜ということと私自身も国家資格を取得するためにお金と時間をかけてきたわりに軽視している点がありましたので、この資格手当について触れていきたいと思います。
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資格手当って固定手当?
社会人になって最初は接骨院に入社しました。
この時は特に資格手当って意識していませんでした。
2年半接骨院に勤めて、デイサービスに転職するとその時は違和感がありませんでしたが、資格手当がついていました。
私の場合は柔道整復師で1万円ほどです。
基本的には資格手当は固定給的な位置付けで増えることもなければ減ることもありません。
しかし、感じたのは資格によって手当が違う点。
あれ?デイサービスであれば整形外科で働くみなしPTのように診療報酬が変わることはないのに、同じ機能訓練指導員の資格でなんで資格手当に差が生じるのであろうか・・・
明確な答えはなさそうでした。
ただ、同一資格の収入の相場で決めているような印象も受けました。
また、来年の一月に介護福祉士を取得する予定ですが、こちらも柔道整復師と同じ手当てです。
違う点といえば、介護福祉士は特定処遇改善加算の対象になっているため、介護現場では機能訓練指導員以上に手当が増える可能性があります。
ここまででお伝えしたいのは、苦労して資格をとっても社会に出てしまえば手当に跳ね返るわけではないということです。
また、基本的に資格手当は固定です。
大切なのはキャリアアップしてケアマネージャーや介護福祉士を取得した場合にどのように手当に反映するか?です。組織によってはプラスαで手当がつくこともあれば、逆に1人が2つの資格を保持していても組織の売上にならないためつかないケースもありますので、事前に確認するのはここですね。

資格手当の決まり方
資格手当は上記したように、売上に対しての貢献度合いで決まるケースもあれば、同一職種の相場で決めるようなケースも聞きます。
また、介護現場では国の後押しを受ける介護福祉士は取得までに柔道整復師ほど時間も費用もかかりませんでした。
つまり一概にかけたお金や時間で決まるわけではありません。ポイントとすると需要と供給でしょうか。
資格ホルダーとして、どの業界に身をおけば需要があるのか?
柔道整復師であれば接骨院・整形外科・介護現場と勤務先がある中で、どの業界が一番需要がありそうか?
この辺りを俯瞰して見てもらうとよいと思います。
需要が高まっている業界自体は伸び代があり、供給過多の業界は伸び代が低いとも言えます。

資格との向き合い方
最後に資格との向き合い方について触れていきたいと思いますが、誤解を恐れずにいうと、資格自体での価値ってものすごく低くて、親世代は手に職をつけるようにと言いますが、資格だけの保証で重宝がられる時代は既に終わりました。
今回は資格手当について触れましたが、手当も基本的には増えません。
社会に出て見たら自分の適正と資格に求められることに相違があるケースも多いでしょう。
ですので、当たり前ですが、資格を取ってからの活かし方や付き合い方が大切です。
過去に遡ることができたら、今の資格を取っていたかわからない人もきっと多くいるはずです。
しかしそんなことはできません。
今回の記事でもお伝えしたように、社会に出てみると学生の頃では想像できないほど資格の価値を評価されません。
かけた金額なんて間違いなく元を取れませんので、理解しておきたいのは
- 資格を持って働ける業界の需要と供給のバランスをみること
- 自分の適正とかけあわせて国家資格を基礎資格としてキャリアアップすること
この二つに尽きると思います。
今回の記事にもありますが、就職する際にはこの辺りを意識してみてください。
大半の国家取得保持者はなんとなく国家資格を元に働いているだけ、もしくは自分にはこの仕事以外できないと思って働いている人が多いので、資格を取ってしまった以上仕方ありませんが、この辺りを意識して働くことを強くオススメします!