最近、Twitterでも良くお問い合わせをいただきます。
リハビリ・機能訓練に力を入れているデイサービスで働きたいと・・・
これは柔道整復師・機能訓練を頑張りたい人の最優先の選択肢で良いかと思います。
今回お伝えしたいのはデイサービスが半日型か1日型かによっても働き方や利用者さんのニーズが異なります。
そこについてお話をしていきます。
LINEではデイサービス運営での情報共有全般(資料などのデータ類も含む)、事業所の実利に繋がるような情報共有や企業・サービスの紹介、セミナーや見学・職員様向けの勉強会などをでディスカウントさせていただく情報の配信も想定しております。
※どなたが加入しているかなどの参加者の情報は分からないようになっております!
半日型のニーズとは?
2006年からデイサービスにて個別機能訓練加算という加算が始まったのがスタートです。
それまでのデイサービスの位置付けはというと、ご家族のレスパイト・入浴や食事を目的に利用者は来所していました。
しかし、この個別機能訓練加算がスタートしたことによって半日でも機能訓練がしたい!というニーズから機能訓練型のデイサービスが誕生しました。
認知症の方と同じ空間で過ごしたくない、1日はデイサービスにいられないという要望がある利用者も多く、この半日型のデイサービスは短期間のうちに一気に全国に増えました。
面白いのは介護のノウハウでなく、機能訓練・店舗展開のノウハウがあれば増やせる点

こんな印象を当初は持ちました。
そのため、建築基準も甘く、ある程度のスピード感を持って開設できる小規模型のデイサービスが多いのも特徴的です。
利用者も自立度が高い、要支援の方も主な対象でした。
1日の流れは2時間半ほどの利用で、機能訓練や体操など、介護や介助の概念とは少し離れた過ごし方が多いようです。
働くスタッフは朝の送迎→2時間半ほどのサービス(機能訓練・器具や体操等)→午前の方を送り→午後の部の方をお迎え→2時間半ほどのサービス(午前と同様)→午後の部の方を送る送迎。
こんなイメージでしょうか↑
介護はそこまで関心が高くないが、高齢者の機能訓練には関心がある!という方にはオススメかもしれません^^
ここからが本題です!!
この半日型のビジネスモデルは厳しくなってきました。
- 利用者の時間区分が1時間単位になったため、3〜5時間の基本単位→2〜3時間の区分になった点
- 小規模区分→地域密着型になり運営推進会議などのタスクが増えた点
- 要支援の管轄が国→県や市町村に落とされたためローカルルールが増えた点(ビジネスモデル化しにくい)
- 処遇改善加算などの介護職員への手当てが売上に依存するため規模が大きい事業所でないと待遇を上げにくい
私が思いつく限りではこんな状況に変わってしまいました。
単独のデイサービスで利益が出る事業所は顕著に減っている印象です。

1日型デイサービスとの違い
基本的にはサービス提供時間が1日であれば半日でも1日でも受け入れられます。(地域によっては時間区分の幅が持たせられないケース有)
なので、お昼を食べたい・入浴をしたいというニーズに利用者が変化した際に1日型であれば対応できます。
職員の働き方としては、利用者が滞在する時間が長いので機能訓練だけでなく、介護の要素が増えます。
理由としては送迎の中の便が減る→食事介助や入浴が増えます。
なので、機能訓練指導員であっても1日型のデイサービスで働く場合は、
介護現場に対する理解が必要となります!
半日型であっても必要なのですが、半日型のデイサービスの場合は機能訓練がコンセプトであれば介護現場・介護技術に対する理解が浅くてもなんとかなってしまう印象です・・・
大きくはこの辺りが違うと感じています。
今後の想定
機能訓練を重視したことで想像以上にデイサービスが増えました。
これ以上増えなくてもいいという見解も聞いています。
デイサービスに関しては需要よりも供給が多くなる見込みが立ったため、ビジネスモデル展開をしている半日型には不利な改正が重なってきました。
時間区分が1時間になった点、要支援者などの包括点数の利用者自体の変化。
ここについては文句は言えませんが・・・
フランチャイズで始めた方は青い状況でしょう。
しかし、地域によるルールと国の財源から介護報酬が決まるため、全国展開やフランチャイズ展開には不向きな仕事になることはほぼ間違いないでしょう。
見解も出ておりますが、
・機能訓練・口腔機能・栄養機能を向上させる加算についてはアウトカムが求められる点
・1日型+規模をある程度大きく運営すること(スケールメリットが働く)
この辺りはキーワードと感じています。

利用者の立場であれば、気に入らなければデイを変えればいいのですが、職員としては簡単に職場を変えるわけにはいきませんよね?
未来は私の予測の通りになるかはわかりませんが、情報をインプットし、先々を見据えて事業展開をしている組織かどうかの見極めは非常に重要です。
要支援・事業対象者についても包括点数がなくなる可能性・入浴分を加算とし、基本単位を下げる可能性。
これがないか?
時間区分が2時間→1時間になったように、かけた手間に対して報酬を支払うのは当然かもしれません。
そうした場合、包括点数(1ヶ月一度でも来所があれば定額の報酬)→一度の来所でいくら→1日の滞在する時間によって報酬が変化する可能性はおおいに有得ます。
そうなると
- 家賃などの固定費は変わらないのに報酬は下がる
- 送迎の労力は大きい
ことから半日型は成立しなくなる可能性もあります。
半日型がなくなった場合、1日型で半日の方のニーズを拾えれば成立します。
いかがでしたでしょうか?
同じ機能訓練型のデイサービスでも半日型と1日型で別物です!
これから就職を考えている方・デイサービスの起業を考えている方にも是非意思決定の材料にしていただければ幸いです。