今回は部下に仕事委託する際のタイミング・ポイントについてお伝えしていきます。
この時期になると新入社員は4月から3カ月が経過しましたが、皆さんの施設の新入社員は仕事に慣れてきましたか?
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※どなたが加入しているかなどの参加者の情報は分からないようになっております!
一人で任せられる仕事が徐々に増え始める頃ではないでしょうか?
仕事を一人で任せるタイミングは早くても平気!?
今回の記事は
- 部下の教育に悩んでいる先輩職員の方
- そろそろ仕事に慣れてきた職員の方
向けにまとめました。
私の施設には4月に4名の新入社員が入社しました。
仕事の流れ・慣れていくステップが組み立てられている介護職員は既存の業務を段階的に学んでいけばいいと思います。
私のデイサービスのように利用者の数が多い事業所では、送迎や入浴など個別で利用者を覚えられる業務に先輩職員も近い距離で付きつつ業務の流れや、注意点などを理解してもらいます。
業務時間外では介護保険のことをレクチャーしたりと個々の成長のスピードにも気を配りつつ伝えていきます。
成長意欲が高い職員については仕事を早めに任せることもオススメです。
私は元々機能訓練指導員として今の会社に入社しましたが、早くから担当者会議など、窓口の業務にも携わっていました。

最初の担当者会議での失敗は今でも忘れません・・・
2つの点について指摘をいただきました。
①私のデイサービスで算定してる加算について、その意味や意義を聞かれた際に説明できずに利用者の担当ケアマネージャーから指摘
②話の中で「うんうん」と声に出して頷く習慣が元々あり、それについては利用者から指摘
思い返すと本当に恥ずかしいです・・・
初めての担当者会議でズタボロになり、私が至らない部分があったことは認識していながらもやっぱりショックでした。
しかし、
時間が経過するにつれて、自分で嫌な思いをしたから自分の意識や言動を見直すことができたんだなと感じます。
あれから相槌の仕方や、サービスや一つ一つの加算の点数でなく、その目的や自身の施設であればどんな価値を提供できるのか考えるようになりました。
振り返ると本当にあの時のケアマネージャー・利用者の方には感謝しています。
皆さんにお伝えしたいのは
この仕事を任せようかな?任せて大丈夫かな?
と部下に対して迷っている先輩職員の方がいたら思い切って任せてあげてみて下さい。
そのプロセスで嫌な想いをしても、そこを糧にし続けていくことを合わせて教えてあげてください。
業務の流れだけでなく、仕事について説くこと
人が生活をしていく上で仕事は多くの割合を占めます。
時間的にも、心身的にも
そして高次の欲求を満たそうとするほど仕事と欲求は密接になります。
仕事をする上での動機付けは主に3つあります。
①報酬
②自身の成長に繋がっているか
③世の中の役に立ち、自身がそれ自体に意義を感じているか
社会と共存し、長い社会人人生をどうに過ごすかはこの配分が重要です。
私の親族で外科医がいます。
確かに報酬は高い。
しかし、24時間気を張っています。

定時で帰れる公務員の2倍の時間は病院に居て、プライベートもほぼないでしょう。
人の命も預かっている分、責任も伴います。
これで年収が公務員の3倍。
高いか安いかは価値観によると思います。
言いたいのは報酬だけを取れば、時間給が高い仕事を時間給が高い時間帯でも出来るわけで、報酬に変えられないのは
②自身の成長と③仕事に対する意義です。
成長だけに捉われてしまうと、他者と比較したり、自分を犠牲にすることも出てきます。
意義だけに捉われていると、生産性を失ってしまうケースもあります。
特に介護業界は③の傾向が強く、やりがいや人の役に立っているという意識が先行している気がします。
部下に仕事について説く際は②と③を中心に伝えることがいいでしょう。
仕事に対して意義を持つことや、やりがいを持つことが仕事に打ち込む原動力になります。
仕事を任せるポイントの整理
・失敗から得られる恩恵は大きい。
成長意欲が高い職員には失敗を覚悟で仕事を任せる。
・仕事についての考え方や価値観に重きを置く。
報酬のためだけの仕事なら選択肢は多いこと。
・任せられた仕事に意義を感じられたか、感情の部分の変化を確認すること
仕事内容によってはそこまで構える必要はないかもしれませんが、先輩の視点としては必要な観点かと思います。

部下が一人前になるかは上司の力量にもより、それを左右するのは目の前の仕事のやり方でなく、捉え方が重要ということを本日はお伝えさせていただきました。
次回もよろしくお願いしますm(__)m