今回はちょうど入社してちょうど1カ月プラスゴールデンウィーク明けの柔道整復師にこの期間で一体どんなことを教育してきたかお伝えしていきたいと思います。
この記事では
LINEではデイサービス運営での情報共有全般(資料などのデータ類も含む)、事業所の実利に繋がるような情報共有や企業・サービスの紹介、セミナーや見学・職員様向けの勉強会などをでディスカウントさせていただく情報の配信も想定しております。
※どなたが加入しているかなどの参加者の情報は分からないようになっております!
- 機能訓練指導員としてデイサービスへの就職を検討している方
- 機能訓練型のデイサービスを始めようと思っている柔整師の方
に向けてお伝えしていきたいと思います。
自分たちが働くデイサービスって医療・福祉の中でどんな位置付けなのか?
一般的に療法士や看護師の教育課程では急性期・維持期・回復期・在宅・ターミナルなど、医療・福祉におけるフェーズの勉強は学生時代にするんですよね。
というのも新卒からの入社は看護師であれば病棟が多く、療法士も病院が多いでしょうか。
つまり医療職も最初から在宅に入るケースは少なくて病院での経験を経て在宅へ移行するケースが多いです。
在宅系のサービスというのは主に退院してから、自宅での生活を支える周辺サービスでして、当たり前ですが一人の方と長いスパンでお付き合いできるという点が大きな特徴でしょうか。
また、病院によっては在院日数の兼ね合いも含め在宅に戻れる状況でなくても退院をする場合は、病院と在宅の中間でリハビリを施し在宅への復帰を目的とする入所サービス(老健)などもあります。
在宅生活が困難になり、生活介助がより必要になった場合はターミナルケア(看取り)まで可能な介護サービス(特養・特老)への移行もあります。
ちなみに私の祖母は要介護5で、この特養を使っています。
などなど、お伝えしたいのは医療・福祉における様々なシーンにおいて【在宅・デイサービス】ってどんな位置付けなのか?
また、関連サービスやケアマネージャーから期待される観点。
その辺りの教育が柔整って学生のときに非常に浅かった印象です。
機能訓練指導員という働き方が始まってからは少しぐらいあるのかな〜と聞いてみてもあまり変わってない様子です・・・笑
介護現場って介護職員や相談員、ケアマネージャーや看護師、リハビリ職と様々な多職種が関わるので、柔整として優れていれば介護現場でも優位なわけではないのです。
医療・福祉現場で様々な職種の方と対等にコミュニケーションをとるには、
- 医療・福祉における在宅
- 在宅におけるデイサービスの役割
- デイサービスにおける機能訓練指導員の役割
と全体から掘り下げて自分たちの役割を考えることが大切と教育しています。
基礎資格が柔道整復師の機能訓練指導員を教育するポイント
知識や手技、介護保険法や加算の理解が大切なのは言うまでもありません。
ただ、医療・福祉に身を投じることで様々な可能性があります。
現在でしたら介護福祉士は重宝されています。特定処遇改善加算の対象にもなっていますので私も取得予定です。笑
また、ケアマネージャーを取得した後に主任ケアマネを取得することもキャリア・スキルアップに繋がるはずです。
こういった自身が医療・福祉業界の中でどんな道に進みたいか?というのは毎日送迎に出て、個別機能訓練を実施しているだけでは見えてきません。
見えてくる人はいると思いますが、それは人の視座によってしまいます。
また優秀な管理職を育成するにしても、対外的な接点が増えますので、医療・福祉や在宅、他の職種の役割の理解を進めなければなりません。
これから転職を考えている方は目先の知識や技術だけでなく、業界のことを幅広く教育してくれる視点がある組織かに重きをおいてください。
きっと良い職場かと思います。
機能訓練型のデイサービスを始めようとされている柔整師の方へ
接骨院・整骨院での高齢者に対しての施術も明らかな原因がない方は厳しいでしょう。
しかし、腕には自信があるからとデイサービスを開業して接骨院での施術を機能訓練として提供することも、介護保険のコンプライアンスに沿うことで不可能ではありません。
しかし、施術や機能訓練のノウハウだけで開業しても介護保険制度の今後の見通し、方向性に沿う事業展開をするのは簡単ではありません。
良い時代もありましたが・・・
仮に既存のサービスとの相性もよく、デイサービスを始めるのであれば今後の王道をしっかりとキャッチアップしつつ、介護保険法の改正に負けない筋肉質な介護保険サービスを構築していく必要があります。
最後に・・・
今回の記事でお伝えしたかったのは、人の教育も介護事業の展開も知識や技術に走らず、まず何が求められるか?
という観点に今一度立つことが大切です。
小規模型のデイサービスも、サービス付き高齢者住宅と併設のデイサービスもそのときに良くても王道をいかないから介護保険の改正で絞られるわけです。
業界全体の変化や今後の動向に目を向けていけば自然と何が求められるか感じ取れるかもしれません。
人の教育も同じです。
私のブログでは引き続き介護現場の第一線から得られた活きた情報をリアルタイムにお伝えしていきたいと思います。