私は元々接骨院に2年間勤め、令和2年の今から9年前にデイサービスの機能訓練指導員として入社しました。
1年間の機能訓練指導員としての現場経験をもって現場長となりました。
実は接骨院時代も2年目から院長を任命され、期間は退職までの1年間でしたが経験してきました。
今回は接骨院の院長とデイサービスの現場長のどちらも経験してきた私が双方の違いについて触れ、デイサービスに入所した後にどんな方向性を目指すことが望ましいかについて触れていきます。
今回の記事を最後までご覧いただくことで、現在、デイサービスへの転職を検討されている柔道整復師の方や、デイサービスで機能訓練指導員として勤めている方に今後のキャリアアップの一つの選択肢として頭の隅においていただけると幸いです。
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接骨院の院長とデイサービスの所長の違い
まず本題の結論から申し上げますが、大きな括りである業績・人の管理などのタスクが増えることは同じなのですが、接骨院で扱うスタッフは基本的に柔道整復師でありますので基本的に院長になったからといっても業績管理やマネジメントなど役割は増えましたが、実務上での大きな違いは感じませんでした。
分かりにくいですね・・・笑
日々の日中の仕事内容は院長でない時と大きく変わらないです。
患者さんに関わる時間が大半でした。
役割や営業時間以外の報告関連が多かったのは言うまでもありませんが・・・
デイサービスの場合はですね、関わる職種が多い分、機能訓練指導員→現場長(所長)になる際に大きく違いを感じたのは

介護業務への理解
ですね。
プラスαで事務的な仕事や予定の管理・請求まわりも覚えました。
また、接骨院は接骨院対患者さんですが、
デイサービスは、施設と利用者さんの間にケアマネージャーという役割の人が入るため少し特殊です。
このケアマネージャーは実務経験も長いため、介護現場の理解が浅い現場長はすぐに見分けがつくと思います。
ざっくり分けるとこういった環境面の違いが大きいです。
デイサービスの規模は数段階あり、規模が小さいほど所長も現場に入り、規模が大きいほどマネジメントに入ることが頻度としては大きいと思います。
デイサービスの規模についてはこちらをご参照ください。
デイサービスでは専門職と管理職、どっちがいいの?
専門職でスペシャリストを目指すか、管理職としてゼネラリストを目指すか?ここは意見が分かれそうですが、前提として大切だと思うことはどちらかを選択することです。
そして、スペシャリストとしてのポストは規模が小さい法人ではキャリアとして難しいと思います。
ただ、責任をあえて担わずせっかく取得した柔道整復師の資格を活かしたいというスタンスであれば良いと思います。
また、実務年数を重ねて介護福祉士やケアマネージャーの資格を取得する道もあります。
整理すると専門職として働き続けることを望む場合のポイントは
- 役職が用意されるかは法人次第
- 実務年数を重ねて資格取得しスキルアップを狙う
この辺りがポイントになりますでしょうか。
現場長は、組織によって求められる役割も異なりますが
- 業績の管理(請求業務・売上管理)
- 事故などのトラブル対応

ここは必須となります。
法人によっては雑務管理や人の採用についても現場長が権限を持つことになると思います。
こういった責任面から役職手当てがつけられるはずです。
また賞与の分配割合も一般的には多いでしょうか、一般的には・・・笑
私の場合は新規の事業者の立ち上げにも関わっており、生活相談員の業務も機能訓練指導員の業務に携わっていたときから関わっていたため、なんとなく介護現場の業務の全体像が見えていた点は管理者になるにあたって優位でした。
接骨院よりは医療的な知識も求められるのと、転倒や怪我が発生した際に治療や応急処置をするのが接骨院の柔道整復師のあり方かと思いますが、デイサービスはかかりつけの病院やケアマネージャー・ご家族への意向の確認と報告がメインですので自分が手を施すということはあり得ません。
また、業務フローも接骨院よりはその日その日の利用者が予定に従って来所するため、人の配置やシフトのコントロールができていればそんなに慌てることもなく管理業務に集中できます。
私の場合は規模の大きいデイサービスですので、基本的には現場業務には入らず管理業務や指示を出すことが多いです。
まとめ
私自身もデイサービスに機能訓練指導員として転職した際は管理職を目指してはおりませんでした。
結果的にどちらも業務も経験してみて感じるのは、仕事において自分が重きを置くことは何か?
第一にそこを自問自答することが大切です。
- 所得をあげたい
- 責任はいらず、所得もそこそこでいい
- 将来的にデイサービスを経営したい

などなど、置かれている状況によって目指す要点は変わってきます。
法人によって、機能訓練指導員に重きを置いていて店舗展開をしている組織などあれば、機能訓練指導員の統括など目指す役職がある可能性もあります。
ですので、自分の方向性と勤める法人のキャリアアップ制度に合わせて目指す方向性を前向きに目指してください。
女性でそこまで仕事に集中したくない場合でも、
介護福祉士やケアマネージャーの資格には是非チャレンジしてみてください。
資格手当てもつきますし、どちらの資格も未だ未だ市場価値が高くなります。
ケアマネージャーの場合は基礎資格によっても特色が出ますので、機能訓練指導員の基礎資格を持ったケアマネージャーという領域は現状では割合的に少ないと思いますので、需要もあるはずです。
また、主任ケアマネまで取得し、将来的に独立するなども有りかと思います。
ですので、どんな立場においてもデイサービス・介護現場においては国が公費で賄っていることからも様々な期待が寄せられることと考えます。
ブログを閲覧いただいている皆さんが、少しでも良い未来を描けることを祈り今後も有益な情報をお届けしたいと思います。