デイサービスの管理者向け

通所介護事業所の42.7%が赤字経営?!デイサービスの稼働率・売り上げを伸ばすために必要な考え方

今回はデイサービスの数値(売り上げや稼働率)についての考え方について触れていきたいと思います。

デイサービスを経営されている方や中間管理職の方に是非参考にしていただければと思います。

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ところで、デイサービスで働く管理職の仕事って何がありますかね?
現場に入って指揮を取ること、事故対応・リスク管理・職員配置の確保や実績についての計画をたて、実施し、改善するサイクルを回すこと。

大きくはこんなところでしょうか。

施設の規模や特色などによってもこの配分や役割は変わってくるでしょう。

数値に対しての計画・管理は疎かになりがち

管理職になるにあたり、日々の対応や職員の確保は必須となります。
忙しくて欠員でも出たら管理職の自身も現場に入らざるおえないでしょう。

そういった環境からも数値に対しての意識が低く感じます。

しかし、数値に対しての意識が低いからこそ人手が足りず、赤字経営の事業所が多い実態があることも事実です。

ここで、よく実績の話をする際に出す比較ですが、皆さんは次の二つのどちらが正しいと思います?

  1. 良いサービスをしていれば、利用者は集まる。
  2. 利用者が集まっている・選ばれている施設は良いサービスをしている。

ありがちな答えは1なのですが、この1の思考は危険です。

なぜなら主観に片寄りがちな発想だからです。
こういった考えからも結果を出している事業所もあると思いますので、一概に否定はできませんが、私のブログを閲覧している方々には2を意識していただきたいのです。

理由は2つあります。

  • 再現性があること
  • 数値化することで客観的な視点を持てること

解説していくと、【再現性があること】とはわかりやすく言いますと、事業規模が違くても稼働率を上げるために登録者の数×登録者あたりの来所頻度という方式は変わりません。

【数値化することで客観的な視点を持てること】とは登録者を増やすためには、新規の受け入れを増やすこと、長期休みを防ぐことが大切です。
例えば、中重度者の入所による休止が多い場合、これは外部環境の変化ということも考えられます。
自身の事業所が良いサービスをしていればという主観ではこういった環境の変化に順応どころか捉えることすら出来ません。

売り上げと稼働率について

次によくある議論ですが、売り上げ・稼働率とどちら重要でしょうか?

最終的には売上から支出を差し引いて残る金額を増やすための工夫が事業活動です。
しかし、介護現場の単価や介護報酬とアンコントロールな側面も多いため、今回は稼働率について触れます。

補足ですが、

ちなみに売り上げ=来所者の総数×通所単価です。
この通所単価については利用者の介護度や滞在時間、加算に依存します。
受け入れている利用者の介護度をコントールするのは難しい、加算も人員配置にも依存します。
そのため、アンコントロールという表現をしています。

売り上げに関わるが、人員配置やデイサービスのコンセプトにも関わる部分ですので、ここの通所単価に関わる部分は経営的な判断が必要になります。

当然、稼働率が増えたとしても通所単価が極端に低い場合はその分利益が圧迫されます。
ここについてはまた別の機会でお話ししていきます。

稼働率について

稼働率は、デイサービスで言えば1日あたりの受け入れ定員数に対しての稼働状況になります。

定員数の概念はそこまで重要ではありませんので、稼働人数(1日あたりの来所者数)という指標に変えてご紹介します。

  • 月間の総来所者数=登録者数(月間で請求をかける人数)×一人あたりの来所頻度
  • 稼働人数=月間の総来所者数÷営業日数

わかりにくいですね・・・笑

何が言いたいかと言うと

1日あたりの稼働を増やすには登録者を増やすこと+一人あたりの来所を増やすことこれをそれぞれ別軸に分けて施策を考えることが重要と言うことです

登録者を増やすためには上記でも触れましたが、

  • 新規の利用者を増やすこと
  • 再開の利用者を増やすこと
  • 長期休み(休止)の利用者を減らすこと

これらが指標となります。

一人あたりの来所頻度を増やすには

  • 予定を増やすこと
  • 休みを減らすこと

来所頻度については限度額や要支援・事業対象者の方は回数の限度があったり、地域によってローカルルールがありますが、一般的には以上となります。

指標がわかったら定期的に見直すこと

これまでの内容から、指標を明確にしたら、それぞれの指標ごとに施策を考えることの重要性をお伝えしました。

そうでないと1日あたりあと5名の平均利用者を増やすといっても行動まで落とせません。

行動まで移せないと、評価も出来ません。

今回お伝えさせていただいた指標はどのデイサービスでも活用できると思います。

結果論にはなってしまいますが、特に予定を増やしていただく、休みを減らして振り替え利用を提案していく。
などの指標に対しては現場の満足度を評価し、改善点を洗い出し、評価をするしかなく、そういったプロセスを踏むことがサービスの向上に繋がります。

このサービスの向上について、数値を元に客観的に評価することの大切さについてご理解いただけると幸いです。

自分たちが良いサービスをしていると思っていても、選んでくださるのは利用者本人、ご家族、ケアマネージャーです。

数値の話はこの介護業界では敬遠されがちですが、数値化することで見えること、サービスを客観的に評価できるのであれば存分に活用すべきだと自分は考えます。

最後になりますが、

2019年は2017年と並ぶ過去最多の倒産件数だったようです。(東京商工リサーチから)

売上に対しての人件費過多、人手不足が主な原因のようです。

倒産しないまでも、赤字経営の事業所もかなりの数あるはずです。

国の政策として、処遇改善・介護ロボットの導入・ITの活用など手を打っていますが、私の考えとしては使うのは人、ITツールや介護ロボットはあくまで人が使う手段でしかありません。

どのように自社のサービスに活かせるか、それを活用してどうしたいか?

そのためには数値を元に客観的に判断できる人材を一人でも多く創出できることの方が優先かと考えます。

皆さんはいかがでしょうか・・・?

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