はい、タイトルにあるように私のデイサービスでは令和三年度4月から入浴介助加算Ⅱを算定します。
そもそも入浴って大半のデイサービスではしていますよね?
今回の改定では、この入浴介助加算に変更が加わりましたね。
今回は触れませんが、これまでと同じようにデイサービスに来所された際に入浴をして差し上げる。→4月以降は50単位/日だった入浴介助加算→40単位/日に減算
となります!
恐ろしいことしてくれますね・・・
それでは一体入浴介助加算Ⅱとはどんな加算なのでしょうか?
私のデイサービスで手掛けている準備と課題について現場から生の声をお伝えしていきます。
LINEではデイサービス運営での情報共有全般(資料などのデータ類も含む)、事業所の実利に繋がるような情報共有や企業・サービスの紹介、セミナーや見学・職員様向けの勉強会などをでディスカウントさせていただく情報の配信も想定しております。
※どなたが加入しているかなどの参加者の情報は分からないようになっております!
入浴介助加算Ⅱとは
もう目的や算定要件はネットで検索すれば様々出てくるので各々検索をお願いします!
ざっくりとこの記事でもお伝えすると、
- 従来の入浴介助加算=お風呂に入れて差し上げる
- 新しい入浴介助加算Ⅱ=自宅で自立して入浴できることを目指す
まず方向性が異なります。
そのためにリハビリテーション専門職(医師・理学療法士・作業療法士)らが利用者宅を訪ねて、浴室の環境を確認し、それを踏まえた“個別入浴計画”を多職種で作成し、計画に基づき個別の入浴介助を行うことが必要となります。
そうすることでデイサービスで質の高い入浴介助が実施されることで算定が可能な加算になります。
難しいのは、利用者さん側の意向や身体状況的に難しくても算定できるのか?
という点についても、基本的には上記のプロセスをしっかりと踏むことで算定は全利用者さんからできる加算のようです。
デイサービスの入浴環境が個別浴槽・利用者さんのご自宅に近い入浴環境にて、入浴を行うことと記されています。
ここは大浴槽メインだと全利用者さんからの算定は難しそうですね・・・
ちなみに私のデイサービスでは全浴槽が個別浴槽のため、算定する環境は整っております。
大浴槽メインのデイサービスは50単位→40単位とほぼ減算ですね。
元々50単位であっても安かった入浴介助加算がより安くなるとは想像していませんでした・・・(人手を割いているのに銭湯より安いっていう笑)
今回の入浴介助加算Ⅱが創設されて、やはり国がデイサービスに求めている役割が変わってきていることを感じています。
中重度の方であっても、認知症の方であっても、レスパイト=お預かりだけしているデイサービスを無くしはしないが、明確に評価を分けていくことがメッセージとして受け取れますね。

令和三年度4月から入浴介助加算Ⅱを算定するには?!
ここからが本題です!
おそらく、検索しても未だ少ないことかと思います。
- 3月中に居宅訪問をし、入浴アセスメントを取得する
- 個別入浴計画を作成し、4月の初回利用日までに同意を得る
- 1.2はケアマネージャーと利用者に事前に依頼した上でになります。
これが恐ろしく大変で、ケアマネージャー・利用者から理解が得られないこと・・・
また、入浴のアセスメントや個別入浴計画についての情報が全くないですね!


入浴についての居宅訪問は、個別機能訓練加算取得に合わせて居宅訪問をすれば良いと想定しています。
個別入浴計画は介護計画の中に盛り込むことで、作業効率を上げつつ、内容はざっくりと課題、目標、実施内容と作成しておくことで当初は十分と考えています。
実際に情報が出揃い次第、様式も見直していく予定です。
入浴についてはLIFEに関わりませんので、必須項目や、コードの入力のような指定もあとから出てくるわけではありませんので。
大変なこと
- コロナ禍という情勢の中で利用者さんの自宅に訪問させていただくこと
- 自宅の中でも嫌がられるお風呂を見せていただき、なんなら写真を撮らせていただくこと。
(これ自分でも嫌じゃありませんか?笑) - 一つのデイサービスの中で入浴介助加算ⅠとⅡの方が混在すること。
- ↑混在するのを防ぐためになんとか全員からⅡを算定させていただこうとすると生じるケアマネージャーとの摩擦
というところでしょうか・・・笑
リアルタイムでやりとりしているケースは、
ケアハウスに入居されている方で、コロナ禍において外部からの入室を禁止しているケース。
ケアマネージャーもこのケアハウスの隣接している居宅に配置されている方が担当です。
この場合は算定できませんよね〜という話になりますが、
私たちの場合は、このケアマネージャーに協力をいただき、利用者さんの居室の浴室状況を確認していただき、その上でアセスメントをし、個別入浴計画を立てます。
みんながみんな協力してくれる方でないから難しいですよね^^;

これから入浴介助加算Ⅱの算定を検討されているデイサービスの方へ
今回の記事を見ていただいておわかりのように、4月から一斉に算定しようというのはかなり厳しいです。
というのも【体制加算】であれば問題なく算定ができますが、計画が必要な加算は日常業務の他に、加算算定のために前倒しで準備が必要になるからです。
しかし、改定に合わせて一斉に算定を進めた方が流れに乗ることはできます。
はい、加算を取得するにあたって説明もさることながら提案するタイミングがとっても大切です。
このアセスメントや計画が前倒しで必要になる加算は無理に一斉に算定する必要はないと改めて感じています。(収益的な話はおいておきます)
具体的なタイミングは介護保険の更新や担当者会議の問い合わせが入ったタイミングが良いでしょうか。
今回の記事では入浴介助加算Ⅱについて触れさせていただきました。
毎日の加算で、対象となる利用者さんも多いことからなるべくこの上位加算を算定したいと考えるデイサービスは多いことかと思います。
算定していく上でネックになること、提案するタイミングと、みなさんはどのように考えますか?!